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ポルシェ911 2003年 996カレラ4S 走行中の異音

こんにちは。

なんとなく梅雨っぽい天気が続いていますが

工場のほうは多数のご入庫で大変にぎわっています♪

いつもご利用いただき誠にありがとうございます。

ということで、本題に入ってまいりますが

今日のブログは996カレラ4Sの異音修理について書きたいと思います。

996は初めての水冷911ですね。

993までは空冷エンジンでしたが、その次の代の996からは

クーラントでエンジンを冷却する水冷に変わりました。

水冷に変わっても相変わらず人気の高い911ではありますが

現車はその中でも特に人気の高いカレラ4Sになります。

走行中に下周りから「ゴーッ」という音が出るようになったということで

点検と修理のご依頼をいただきました。

詳しくヒアリングしていくと、音の発生源はどうもフロントっぽい様子。

実際にテスト走行をして症状を確認してみると

右のフロントから音が聞こえてきます。

車両をリフトアップしてホイールを手でから回ししてみると

ほんの少しですがゴロつくような感触があります。

音は右のフロントから聞こえてきていましたが

左のホイールを回してみても多少のゴロつき感がありますね。

そう、今回の異音の原因は「ハブベアリング」です。

タイヤは高速で回転しますので軸にはもちろんベアリングが装着されています。

かなり大きいベアリングで強度も高いものではありますが

それでも走行距離が重なり年数が経過すると

内部劣化や腐食、摩耗などにより回転に応じて音が出るようになります。

そうなると、走行中に「ゴーッ」という低い音が

ホイール周りから発生するようになります。

タイヤが硬化しているときのロードノイズと間違えやすいので

点検の際は注意が必要ですね。

交換する際は、ブレーキキャリパー、ブレーキローターを取り外し

ベアリングが組み込まれているホイールハブを取り外して

ベアリングの打ち替えを行います。

長年使用したベアリングは大抵固着しているので

取り外すのにはかなり苦労することも少なくありませんが

ハブを傷つけないように注意しながら交換していきます。

交換はもちろん左右同時交換となります。

 

今回は走行中の異音についての修理でしたが

異音の修理の場合、一番苦労するのが原因箇所の特定の段階です。

大抵は走行中や特定の状況下において異音が発生するというケースが多いのですが

リフトに入れて点検している最中は音が出続けているわけではないので

音が分かりにくい場合や発生頻度が低い場合などは特に

原因箇所の特定が難しくなってきます。

どうしても音の発生源が特定できない場合は

可能性が高い箇所から手を入れていく形になるのですが

その部品が劣化しているかどうかというのも判断基準にはなってきます。

そうした劣化した部品は仮に異音が出ていなかったとしても

交換しておいたほうがよい状態であることになるので

車検や法定点検でそういった箇所が見つかった場合は

異音や振動などの不具合症状に発展しないように

都度つどその時点でしっかり手を入れてあげられると

より安心して乗り続けることができますね。

 

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