「よい火花」を生み出す元
その1:スパークプラグ

ガソリンエンジンの3大要素という言葉を聞いたことがありますでしょうか。それは「よい混合気」「よい圧縮」「よい火花」の3つです。ガソリンを正しい割合で空気と混ぜ、シリンダー内で適正な圧縮をかけて、最適なタイミングで点火をすることでエンジンが調子よく回ることができるという意味です。その内のひとつ「よい火花」を生み出すのがスパークプラグとイグニッションコイルになります。いわゆるエンジンの点火系と呼ばれる部分ですね。

スパークプラグは車検や法定点検の記録簿のチェック項目にも含まれている部分です。エンジンを始動させるときにはイグニッションコイルで発生させた高電圧をスパークプラグの先端の電極でスパークさせ、その火花で混合気に着火してガソリンをエンジン内部で燃焼させてピストンを動かしています。そのピストンを動かす燃焼の力がエンジンのパワーとなるのです。ということは、その燃焼のきっかけを作るスパークプラグの火花の状態そのものがエンジンのパワーや調子にも大きく影響してくるということになります。スパークプラグは走行距離が伸びるにつれ、先端電極が徐々に摩耗し点火のための火花が弱くなったり火花が出にくくなったりします。そうなるとエンジンの調子も悪くなってしまいますので、排ガスにも影響が出てしまいます。なので法定点検の点検項目にも含まれているんですね。

「よい火花」を生み出す元
その2:イグニッションコイル

そしてもう一つの点火系のメインとなる部品がイグニッションコイルですが、スパークプラグで火花を出すための高電圧を発生させる部品になります。現在のガソリンエンジンではほとんどのエンジンでダイレクトイグニッションが採用されていますので、一つのシリンダーに対しイグニッションコイルも一つずつ付いていますね。輸入車にお乗りの方でしたらイグニッションコイルと聞いてピンときた方も多いかもしれませんが、輸入車では非常に故障の多い部分としても有名なところですよね。イグニッションコイルが故障すると、エンジンの振動が大きくなり吹け上がりも悪くなります。いわゆる一発死んでいるという状態ですね。当然メーター内のエンジンチェックランプも点灯しますし、もし車検の時にそうなっていると車検も通りません。もし出先でそんなトラブルに見舞われてしまうと目的地への到着はおろか無事に帰り着くこともできないですよね。

そして何より怖いのがイグニッションコイルは故障するタイミングが掴めないという点です。スパークプラグは摩耗の度合いを目視で確認できますがイグニッションコイルは劣化が見た目では非常に判断しにくいため、トラブルを未然に防ぐためには予防整備という形で交換しておくことが重要です!

イグニッションコイルはスパークプラグを脱着、交換する際には取り外す部品でもありますので、点火系のリフレッシュとしてスパークプラグとイグニッションコイルの同時交換を是非お勧めいたします。点火系のリフレッシュはエンジンのレスポンスアップや燃費の改善にも繋がりますので、エンジンの点火系をリフレッシュして愛車本来の走りを取り戻しますしょう!!